OniGO(オニゴー)っていう
ネットスーパーが話題らしい!
聞いたことがないスーパーだね。
どこのスーパーだろう?
この記事では、そんな疑問を持っている方に向けてOniGO(オニゴー)の仕組みを解説します!
この記事で分かること
- OniGO(オニゴー)のサービス概要
- OniGOを理解するうえで欠かせない「クイックコマース」とは?
- OniGO(オニゴー)が強い理由
- OniGO(オニゴー)と提携しているスーパー
外に出るのが
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OniGO(オニゴー)とは?
OniGO(オニゴー)は、即時・即日配達専門のネットスーパー
ポイント
「すぐ届く」ネットスーパー
「OniGO(オニゴー)」は2021年8月からサービスを開始している食品・日用品のクイックデリバリーサービスです。
分かりやすく言うと「すぐ届くネットスーパー」です。
一般的なネットスーパーは、決まった時間まで注文を集めてから配達に出るスタイルですが、
OniGO(オニゴー)は、基本的に注文が入ったらすぐに配達に出ます。(予約注文も可能)
利便性を高めているため、値段は一般的なネットスーパーよりも少し高め、品ぞろえは少なめになっています。
エリアは、栃木県、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、大阪府、兵庫県の一部です。
エリアを
OniGO(オニゴー)は「クイックコマース(Qコマース)」サービスである
重要キーワード
クイックコマース(Qコマース)
OniGO(オニゴー)を語る上で、「クイックコマース」という言葉は外せません。
クイックコマース(Qコマース)とは?
クイックコマース(Qコマース)の概要
「クイックコマース」ってなんなのさ?
「クイックコマース(Qコマース)」は、オンラインで注文された食品や日用品などを短時間で配達するサービスのことを言います。
そして、迅速な配達を実現させるために「ダークストア」と言われる商品ピックアップ専用の顧客を入れない店舗を利用している場合が多いです。
OniGO(オニゴー)もその形態をとっています。
つまりOniGOは、みんなが買いに行けるようなスーパーではないということ!
でも実際のスーパーとも提携しているんだよね
詳しくは最後まで読んでね!
また、クイックコマースはフードデリバリーから発展した形態です。
「比較的短距離を即時配達する」という点が同じですね。
ですので、配達員さんが自転車に乗ってやってくることもあります。
ただ、フードデリバリーというとギグワークの配達員が運ぶイメージですが、クイックコマースでは速さを追求するためアルバイトや社員が配達するケースも多いです。
(オニゴーもそうです)
クイックコマースに関する歴史
クイックコマースの現在までの流れが面白いよ!
- フードデリバリーが海外で普及し、日本にも上陸
- 日本でフードデリバリーが盛り上がっている裏で、欧米でクイックコマースが流行
- 「日本でも次に流行る!」と、次々にクイックコマースサービスが誕生
- 予想に反して認知も大してされず、ほとんどのサービスがすでに終了してしまった…
日本にギグワーク型のフードデリバリーが普及したのは、欧米よりも後でした。
そして、海外でフードデリバリーの次にクイックコマースが流行ったことから、「日本でも次に流行るのでは?」と多くのクイックコマースサービスが立ち上がったのです。
日本のクイックコマースサービス
日本では具体的には以下のようなサービスが生まれました。
(赤字が2024年3月時点でも利用できるサービス)
日本のQコマースサービス
- 2019年11月:
・QuickGet(クイックゲット)(スタートアップ) - 2021年6月:
・Coupang(クーパン)(韓国の巨大ECより) - 2021年7月:
・クイックマート(の前々身「PayPayダイレクト by ASKUL」)(出前館のQコマース)
・panda mart(パンダマート)(food pandaのQコマース) - 2021年8月:
・OniGO(オニゴー) - 2021年12月:
・Uber Eats Market(ウーバーイーツ マーケット)(Uber Eats のQコマース)
・Wolt Market(WoltのQコマース) - 2022年6月:
・AMo(アモ)
(food panda運営会社のディレクターだった人が、panda martの跡地を利用してスタート) - 2022年7月:
・kurashiru mart(クラシルマート)
(レシピ動画のクラシㇽによる、Qコマース要素を取り入れたネットスーパー) - 2023年1月:
・Mesh(メッシュ)
(東京にあったデリバリーサービスChompyの運営に携わった人が立ち上げたQコマース) - 2023年7月:
・Green Beans(グリーンビーンズ)
(イオンの新しいQコマース要素を取り入れたネットスーパー)
Green Beansはまだ立ち上がったばかりなので置いておいて、10サービスの中で生き残ったのは2つだけです。
しかも、1年も持たずに終了したサービスも複数あるという過酷さでした。
Uber Eats Market(ウーバーイーツ マーケット)とYahoo!マートは、すでに育っている自社のプラットフォームの中に出店していて有利なのですが、それでもなかなか拡大できず苦戦しています。
そんな中、OniGO(オニゴー)は自力で生き残るだけでなく、独りだけ拡大を続けている特異な存在です。
日本でクイックコマースが流行らなかった理由を考察してみる
なぜ日本でクイックコマースは流行らなかったのでしょうか?
そもそもクイックコマースに、特別にニーズを感じる人は少ないのでは?
日本での話の前に、筆者はクイックコマースを知ったときに「これは需要はあるのか?」と疑問に思いました。
Qコマースに感じた問題点
- 都心部で展開するサービスだが、都心部ではお店が多く日用品の買い物に困らない
- 少し計画的に注文できるなら、既存のネットスーパーで事が足りる
- 買う量もそこまで多くないことを想定したサービスなので、自分で買いに行っても苦にならない
- 最短10分程度の配達を売りにしているが、結局1時間ほどかかることもあり使いづらい
都心部ではお店が多く、買い物に困らない
まず、都心ならば自宅から遠くない距離にお店がある環境なのに、わざわざ配達してもらう人はどれくらいいるだろう?と疑問でした。
それなりに収入がある人でないと使わない・使えないのではないでしょうか。
実際上記のサービスの多くは、東京の中でも富裕層のいる地域(渋谷、目黒、港区など)から始まり、富裕層をターゲットとしていました。
逆に都心ではなく過疎地なら、お店までが遠いので即時配達は需要があるかもしれません。
しかし、それはクイックコマースの業態とは合いません。
かなり割高にしないとサービスが成り立たたないでしょう。
既存のネットスーパーで満足できる人も多いはず
また、少し計画的に注文ができれば既存のネットスーパーでも事足ります。
しかもそちらの方が品ぞろえが多く、安いのです。
自分で買いに行ける量
そして、クイックコマースはフードデリバリーの発展形であることから、運ぶ物の量はそこまで多くないイメージです。
そうなるとなおさら、配達してもらう理由が薄くなります。
10分ほどで届かないこともある
また、当初は「最短10分程度で届ける」ということをアピールしている会社が多くありました。
しかし、実際には『最短』が10分程度であり、配達先の位置や混雑具合によっては1時間ほどかかってしまうこともざらでした。
確実に10分程度で受け取れるならば便利だと思いますが、そこまで幅があると逆に使いづらいです。
OniGO(オニゴー)も当初はキャッチコピーの中に「最短10分」と入っていましたが、今は外れています。
以上のような理由で、私はクイックコマースの存在価値があまり見出せませんでした。
みなさんはどうでしょうか?
日本特有の理由とは?
しかし「海外では流行った」ということなので日本特有の理由がありそうです。
筆者は海外に詳しくないのではっきりとは分かりませんが、文化や街の作りの違いに理由があるのかもしれません。
また、日本では中間層が貧しくなっているので、それも理由の一つでは?と思ったりします。
Chat-GPTに聞いてみたところ以下のような回答が返ってきました。
- 文化や習慣の違い:
日本の消費者は、商品を実際に手に取って見たり、品質を確認したりすることを好む傾向があります。そのため、オンラインでの即時購入よりも、実店舗でのショッピングを好む人が多いです。 - 物流の課題:
日本の都市部は非常に密集しており、配達や受け取りの際の交通混雑や駐車場の不足など、物流に関する課題があります。これらの問題はクイックコマースの普及を妨げる要因となっています。 - 既存の小売業者の強さ:
日本には伝統的な小売業者や大手チェーン店が非常に強力であり、これらの企業はオンライン販売にも積極的に取り組んでいます。そのため、新興のクイックコマース企業が市場に進出しにくい状況があります。 - 支払い手段の選択肢の限定:
日本ではクレジットカードや電子マネーが普及していますが、一方で現金での支払いを好む人々も多く存在します。クイックコマースが普及するには、支払い手段の多様性や利便性が求められます。
みなさんはどう思いますか?
良ければコメントに書いていってください。
日本でも受け入れられてきているクイックコマースがある
しかしすべてのクイックコマースが日本で失敗している訳ではありません。
日本でも「コンビニのクイックコマース」は需要があります。
Uber Eats(ウーバーイーツ)にローソンが加盟したときは「コンビニなんてそこら中にあるのに需要あるの?」という声もありました。
しかしふたを開けてみると盛況で、加盟から1年で1000店舗、4年で4000店舗まで拡大しました。(参考サイト1,2)
実際に配達をしても、ローソンにピックに行くことはよくあります。
また、セブンイレブンのデリバリー「7NOW(セブンナウ)」が2023年に急拡大し勢力を強めています。
(エリアを知りたい人はこちら)
この現象を見ると、コンビニのクイックコマースは「利便性×利便性」で相性が良いから受け入れられているように思います。
スーパーで買う物は、調理が必要なものも多いです。
なので、「早く届く」というメリットとかけ合わせづらいのではないでしょうか?
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OniGO(オニゴー)が日本のクイックコマースで勝ち残れた理由
以上のようにOniGO(オニゴー)は、厳しい日本のクイックコマース業界を勝ち残ったサービスなのです。
では、なぜOniGO(オニゴー)は日本のクイックコマース業界で勝ち残れたのでしょうか?
他サービスと違う点として以下のものがあります。
ポイント
- 実店舗のスーパーに間借りして拠点を増やしている
- フードデリバリーに出店している
実店舗のスーパーに間借りして拠点を増やしている
多くの即配ネットスーパーは、自社のダークストア用に物件を借りて、そこを商品倉庫にしていました。
OniGO(オニゴー)も当初はそのケースしかありませんでしたが、2022年から実店舗を持つ他社の小売店と提携する方法を取り始めました。
実店舗の小売店に間借りをして拠点を作ったのです。
そして急拡大を見せました。
2022年2月 ローソンストア100と提携
2022年3月 株式会社ヨークが運営する食品スーパー『コンフォートマーケット西馬込店』と提携
・・・
2022年年末 13店舗(エリアは都内の一部)
2023年3月 63店舗(一都三県)
ビジネスモデルとしては、賃料なしで間借りをする代わりに提携店舗の即配ネットスーパーとして販路を拡大することでwin-winとなっているようです。
win-win!!
フードデリバリーに出店してる
実はOniGO(オニゴー)は、各種フードデリバリープラットフォームに出店していて、フードデリバリーアプリからOniGO(オニゴー)に注文することができます。
- 2022年5月 Uber Eats に出店
- 2023年8月 出前館に出店
- 2023年9月 Wolt(ウォルト)に出店
「フードデリバリー」の認知・普及は進んでいるので、そこに露出すればOniGO(オニゴー)の認知拡大につながります。
また、OniGOではエリア外の地域でも、フードデリバリーアプリからなら注文ができる場合もあるようです。
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OniGO(オニゴー)の提携先スーパー一覧
ニュースリリースや店舗情報から、オニゴーと提携しているのが分かっているお店をまとめました。
(提携が終了している可能性もあります)
提携店
- ローソンストア100
- コンフォートマーケット西馬込店
- ヨークマート辻堂太平台店
- ヨークマート六浦店
- ヨークマート草加店
- いなげや白金台店
- ビッグ・エー江東大島団地店
- ビッグ・エー八王子長沼町店
- ビッグ・エー東大和桜が丘店
- イトーヨーカドー大森店
- イトーヨーカドー木場店
- アオキスーパー アズパーク店
エリアは、栃木県、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、大阪府、兵庫県の一部です。
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まとめ:OniGOはどこのスーパーのサービスなのか?
ということで、OniGO(オニゴー)は実店舗のスーパーのネットスーパーではなく、宅配専門スーパーであることが分かりました。
しかし、他社の実店舗スーパーと提携することで、そのお店のネットスーパーに近い役割も果たしている面もあります。
OniGOのサービスをもっと具体的に知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
-
ネットスーパー OniGO(オニゴー) とは?| デリバリー・宅配アプリ
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